文字の舞、言葉の奏。



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「文字の舞、言葉の奏。」

まもなく始まる書道家「海京」さんの個展。僕もキャッチコピーを書かせていただきました。

出会ったのは最近。だけど、同じ言葉を扱う者どうし。初対面で3年分、打ち解け合えた思いがしました。

見せてもらった「書」は、「一文字のドラマ」だと思った。書道は文字をこえて語りかける。言の葉の森に迷い込んだみたいに、目をすませば、聴こえてくる。

それは、いつもパソコンで言葉を出力している僕には衝撃だった。ひらがな・カタカナ・漢字を使い分けたり、レトリックを使ったり、話し言葉にしてみたり、そうして日本語ならではの言葉の「温度」を表現してきたつもりだったけれど、書道は違う。温度を超えた「感情」がある。

海京さんが言っていたことだけど、日本語は象形文字。つまり、絵であり、それだけでアートでもある。パソコンによって記号化されがちだけど、本当は対象をスケッチして生まれた絵文字なのだ。それは、英語とは違う日本語ならではの誇るべき価値。

海京さんの個展は、3月17日〜29日、銀座「ART FOR THOUGHT」で開催されました。
http://ukyo-kosugi.jp/