ヒッチハウス



ヒッチハウス

 

映像プロデューサーでありながら、シェアハウスの運営などもされている「内田勉」さんの新プロジェクトのネーミングをさせていただきました。

「ホームレス社長」という名前で活動されていたのを、ときおり拝見していたのですが、あらためて話を伺わせてもらうと、コンセプトは「会いに行くシェアハウス」とのこと。

物を持たない暮らしや、色んな人と出会えるシェアハウス生活。それらを突き詰めていくと、なるほど「泊めてもらいに行く」という発想に辿り着く。そうすればもっと「シェア」できる。

泊めてもらうというシーンから、思い浮かんだのは僕の中のヒッチハイクの記憶。これまで何度もヒッチハイクをしてきたけれど、その度に思う。「乗せてもらったかわりに、何かお返しをしなければ」と。

物でもお金でもなく、それ以外に自分が持てる「ひきだし」を開けまくる。車という密室かつ限られた時間で僕に何が返せるか。それは、仕事より何より自分の価値が問われる瞬間。どうしたら「乗せてよかった」と思ってもらえるだろう?

シリアの砂漠でひとり歩きつづけて4時間、水も食料も底を尽きた中でやっと通りかかった1台のトラック。ボロボロの身なりの僕を乗せてくれたオジさんがいた。英語も通じないけど身振り手振りで話し続けて、最後には握手して笑ってくれたことを思いだす。

このプロジェクトには、そんなヒッチハイクのような毎日があるのだろうと思ったのでした。

【ヒッチハウス】
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