「書くこと」が得意な人は、「話すこと」が苦手な人が多い?



しゃべらない技術

 

「しゃべるのが苦手。」

 

ぼくがコピーライターになった理由のひとつです。

 

とはいえ社会人になってみると、学生のときみたいに黙っていてもサークル仲間がそばにいて、過ごした時間でいつのまにか仲良くなっている、なんて悠長な時間はありません。

 

仕事もプライベートも、自分の世界を広げるカギは社外にこそあって、成長を続けるには、短い時間でコミュニケーションを取る必要がある。つまり、早急にしゃべれるようにならなければ!

 

かくしてぼくは無理をして矯正してきたわけです。
ふぞろいの歯並びをピッカピカの好感スマイルにするがごとく。

 

・バックパッカーの旅に出てとにかく知らない人に話しかける!
・講演会で「質問は?」のときに何でもいいから一番に手を挙げる!
・パーティーに参加して嫌われてもいいからご挨拶に突っ込む!

 

なんだか、たくさんの人に現在進行形でご迷惑をおかけしている気がします。本当に申し訳ない。。。

 

その上、ぼく自身もメチャクチャ疲弊するんですよね。パーティーの後とか、ほんとグッタリです。ひとりになった時間が仕事終わりのビールくらいウマイ。もちろんそこには達成感もあるわけですが。

 

「人見知り」という自分の壁を越えることは、アベレージヒッターがホームランヒッターになろうとする、むしろピッチャーがバッターになろうとするくらいに、自分の適正とは真逆のセンスを鍛えなければいけない。

 

伸びが遅いぶん、辛いんだなこれが。

 

そこで、「しゃべらない仕事術」。

186

この本に書いてあったこの一言にハッとさせられました。

 

「しゃべりすぎないほうが伝わるのでは?」

 

たとえば、
・何を話さないか考える。
・文字数を可能な限り少なくする。
・最も伝えたい内容を冒頭に持ってくる。

 

逆転の発想ですね。そしてコピーライティングだ!
と思いました。自己PRでも、プレゼンでも、無理してたくさん話そうとすることで、逆に何も伝わらないことがある。それをコピー的に削ぎ落として話すようにすれば、

 

・話す内容が減る

・プレゼン時間が短くなる

・緊張する時間が減る&インパクトも増す。

 

なるほど!と思いました。

 

「3秒のタメをつくる」「話す文章にメリハリをつける」といった「話すこと」に特化したアドバイスも。ようは、感情を乗せることができれば自然にそうなると思うので、普段から感情移入して話せるトピックを増やしておきたいなぁと思いました。

 

ほかにも、
・月曜日を活かす「マンデー・モーニング・メール」
・悪い話の時の「マイナス+ダブル・プラス法」
・反論するときの「BIGYES+クエスチョン法」
・メール・依頼には「クッションワード」を入れる。

 

など、決してありがちではない発見がたくさん。
詳しくは書籍で。とさせていただきますが、読んでよかった!