泣くな。俺はまだ泣いていいほど、懸けてない。悔しいだけでいい。
ぜひ、こちらのエントリからどうぞ。
「青春を全部懸けたって強くなれない?懸けてから言いなさい。」
全国大会、近江神宮。個人戦B級の決勝戦。
A級にいる千早と、新と、肩を並べて試合がしたい。
そんな想いで目の前の試合に臨む太一。
太一「原田先生、俺にもできるかな。」
太一「負けながら、泣きながら、前に進んでいくことが。」
太一「新に、向かっていくことが。」
しかし、相手は明らかに格上。かるた歴も、その能力も。
太一「速く速くと思うのに、腕に繋がらない。もっと動けよ!頭は動いてるんだ!もっと!もっと!もっと動けよ!!」
接戦の末、競り負ける太一。泣きたいほど悔しい。
だが、「格上相手に準優勝。俺はよくやった。」と自分をごまかして。
涙を飲み込んで、笑顔を見せようとする。
しかし、振り返るとそこに、自分以上に悔しがり、涙をこぼす仲間たちがいた。
西田「悔しいよな。準優勝が一番悔しい。」
とくに同じB級の西田は、自らの境遇を重ねて、太一以上に悔しさをにじませる。その姿に、太一も涙をこらえきれなくなる。
それでも。
太一「泣くな。俺はまだ泣いていいほど、懸けてない。悔しいだけでいい。」

引率の宮内先生は、そんなかるた部員たちの姿を見て、こうつぶやく。「負けと向き合うのは、大人になっても難しい。でも、あの子たち、だれも慰め合わない。」
ちはやふる。このアニメは何度おれを泣かせるのか。
おれは、仕事に、人生に、これほど懸けているだろうか。アイデアで負けても、プレゼンに負けても、悔しさを次の企画に活かせているだろうか。部活も、仕事も、すべては勝負事。本質的に何も変わらない。だからこそ、ひとつひとつのセリフが今の自分に突き刺さる。
ちはやふるの面白さは、そこにある。