キリンじゃなくちゃ つくれないものを、 もう一度つくろう。/キリン 澄みきり
キリンじゃなくちゃ
つくれないものを、
もう一度つくろう。
キリンだからつくれるおいしさが、ある。
「ラガービール」伝統の、力強い飲みごたえを生むホップ。
「一番搾り」から受け継いだ、麦へのこだわり。
「麒麟淡麗〈生〉」の、大麦からうまみだけを引き出す技術。
そして、キリンの次世代を担う新しい酵母。
多くの人に楽しまれている新ジャンルでこそ、
心から満足できるおいしさをつくりたい。
その想いとキリンの技術のすべてを注ぎ込んだ一杯が、ここに。
麦100%のうまみと、澄みきる後味。「澄みきり」
これぞ、コピーライターの真骨頂。
コクが違う、キレが違う、麦が違う。
そんな言葉たちは言い尽くされていて、もう響かない。
そこで、得意先が商品に込めた想いを聞いて、
その熱い想いや開発姿勢という内輪ネタを、
生活者に向けたコピーにしてしまった点が新しい。
むしろ、生活者への説得力として、
キリンのブランド力を総動員で活かしきっている。
アサヒじゃなくちゃ、つくれないものを、もう一度つくろう。
じゃだめだ。
サッポロじゃなくちゃ、つくれないものを、もう一度つくろう。
でもだめだ。
ビールづくりからはじまった麒麟だけがなしえる、
キリンじゃなくちゃ、つくれないコピーでもあるのだ。
コピーはなるべく短く、と言われるけれど、
長くてもインパクトのあるコピーは書けるのだ。
ただし、これが“プレミアムラガー”なら分かるが、
“第三のビール”に使うには、
ちょっと背伸びしすぎたコピーではないか?
それほどまでに、新ジャンルに本気!なのだろうけど。
ただ、売れに売れているということなので、
背伸びできるなら、遠慮せずにしてしまえ!
というのが、ひとつの教訓なのかもしれない。