闇を見つめて悶々としているうちに、じりじり時間がたっていく。 夜中の一時近くになって、やっと眠気の尻尾をつかんだような気がした。それを慎重にたぐり寄せていく。ドブネズミのようなその長い尾を引いていくと、その先に短い夢があった。