「自分メディア」はこうつくる!/ちきりん
社会派ブロガー“ちきりん”ができるまで、がわかる本。“ちきりん”さんのことは、書店で見かけるまで知りませんでした。ですが、この本を読むと、思考する努力をめちゃくちゃ重ねてきた方であることがよく分かります。
小学5年生で高野悦子「二十歳の原点」を読むほど読書家で、優秀な大学、アメリカ留学、エリート外資企業就職を経て、「楽しいことだけして暮らす」今にいたる。
圧倒的な強者。それだけ、努力をされてきた方であるということで、この本を読んで、いきなり“ちきりん”になれることはまずない。それでも、一歩ずつ近づいていくのに、とてもためになる本だと思う。
書籍を読んで僕が学んだテクニカルなポイントは6つ。“ちきりん”さんが伝えたいことはテクニカルなことではないと思うので、そのあたりは実際に本を読んでみることをオススメします。
①ひとつのエントリでは、ひとつのメッセージだけを伝える
たとえ書評でも、「この本を紹介する」ではなく、「このことを伝えたい」を大切に。これはイケダハヤトさんも書いてた気がする。
②バズるエントリの作り方
・思想に関わるエントリを検索されやすい時期に書くと、注目を集める。
・影響力のあるテレビ番組や話題にふれる
ちきりんさんは決してオススメしていないが「なるほど」と思った。
③もしも依頼が殺到して人生が蝕まれたら
・手間や時間がかからないか
・想定している読者を増やせるか
以上の2点を基準に選別する。早くそのレベルまで達したいものです。
④締めの一言を決める
ちきりんさんの「そんじゃーね」のような“サイン”があると、キュレーションされる時代に「アイコン」になる。何度か出会う内に「あれ?同じ人?」ってなる。
⑤おもしろいエントリから、おもしろいブログへ
ヒットした次のエントリはチャンス。もっとおもしろくしなければ。「ちきりんに紹介いただきました!」ではもったいない。
⑥会いたい人、尊敬する人は、本のレビューなどで積極発信する
インタビューをされるほうは、すでに考えたことを話すわけでつまらない。それでも、どうにか新しい学びを得てもらえるようにインタビューにしたいもの。
それにしても、巻末に載っている“ちきりん” さんのブログがめちゃおもろい。年末年始に、できるだけバックナンバーを読んでみようと思います。と、思わせるのがまたすごいなぁ。書籍に載っていた記事で好きなのは、下記の3つ。
「新4つの労働者階級」
「仕事と家庭の両立なんて目指すのやめたらどう?」
「豊かになる意味」
この本のおかげで、知りたいこと、学びたいことが、たくさん増えました。