自分らしく生きていれば、幸せになれると思っていた。



友達から恋人になったとき、
ひとは、ひとつ相手に近づける。

言えなかったことが、言えるようになったり、
できなかったことが、できるようになったり。
自分らしく、あろうとする。

恋人から夫婦になったとき、
ふと「落とし物の音」がする。

振り返ってみる。オカシイナ。

だけど、ひとは気づかない。
小さすぎる「我慢」という落としものに。

そして、夫婦に慣れたころ。
おびえた目をして相手が逃げていく。

そのとき、
はじめてその手が握るものを知る。
「我慢」を持ってたはずが、
「傲慢」を振りかざしていることに。

急いで手を離したって、もう遅い。
落としものは、忘れものになって、
とっくにダスターシュートの中…



きっと、この映画に救われる恋がある。
もしも「落とし物の音」が聞こえたなら、
この映画を観たい&観てほしいと思う。
きっと大切なものに気づけるはずだから。

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