この世界の誰一人、見たことが無い物がある。それは優しくて、とても甘い。多分、見ることが出来たなら、誰もがそれを欲しがるはずだ。だからこそ、世界はそれを隠したのだ。そう簡単に手に入れられないように。だけどいつかは、誰かが見つける。手に入れるべきたった一人が、ちゃんとそれを見つけられる。そういうふうにできている。