追いかけられたいターゲティング広告。



ターゲティング広告は嫌われる?

一度どこかのサイトを、クリックしたらしつこいくらい追いかけられて、「いやいや、買わないから」と思いつつリマインドされて悔しくもあるターゲティング広告。ぼくは仕事柄、クライアントやその競合のサイトや商品情報を調べるためにネットサーフィンをしているから、そこから足がつくことも多く、化粧品の広告とかに追いかけられることもしばしば。
なんだか、着信音にセットした大好きな曲が、何度も聴いてるうちに嫌いになるように、ターゲティングされることで、かえってその商品が嫌いになることすらありますよね。

 

追いかけられたい広告とは?



Post-it® The banner that makes you like banners from Proximity Russia on Vimeo.

そこでこの動画を見てほしい。なんと、専用サイトでTo Doを入力すると、それが書かれたポストイットにターゲティングされるのだ。これなら追いかけられたいですよね。広告主は誰?と思えば「ポストイット(ふせん)」。よくできてますよね。役に立つ広告とはこのこた。

 

よりユーザーの役に立つ広告を。

逆転の発想ですよね。ターゲティング広告に追いかけられたくないよね、というインサイトから、じゃあ追いかけられたい広告って何だろうと考える。To Doリストなんて、自分でリマインダーをセットするぐらい追いかけられたいよね、そこでこの広告。ネットの世界では、動画規制するより、もっとオープンに、というかユーザーの利にかなっていく発想が欠かせないと思う。ユーザーは神様というか、日本人のおもてなしマインドで最高のサービスをするかのような発想をしなければ、と感じました。

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ネット広告の不満を広告で解消する。

たとえば、youtubeの15秒CMも、うっとおしいですよね。エンターテイメントではないCMは論外。Vineぐらい短く、とも言ってられない。見たい動画より見たくなる導入の1画面がキモではないか。つまりコピー(タイトル)とグラフィック次第。勝負は1秒以内なのだ。
ほかに、うっとうしいなぁと思うのは、なかなか思ったような検索結果が出ないとき。この検索ワードはどうですか?とサポートしてくれるバナーがあったら助かる。ほかには、スマホでネットしてるときにエロサイトのバナーが出てくると、周りの目もあって恥ずかしいのを解消する。アドセンスで表示されてる広告も記事を邪魔されて不快なので、いっそ箸休めコラム、本日の速報ニュースのような読ませるものにするとか。

なんにせよ、クライアントのお題に対して、世の中の不満をその“サービス”で解消する、そんな起業家視点が売りに直結するセールスコピーがどうこうより大切なのかもしれません。

 

「え?」が「お!」になるのがコピーです。